Fate/Zero Vol.1 - 第四次聖杯戦争秘話 -


Fate/Zero 公式ページ

サブタイ通り、虚淵玄×TYPE-MOONによる、前回の聖杯戦争のノベライズ。




Zeroの10年後であり、本編ともいえる「Fate/stay night」は
元々後輩に貸してもらった西脇だっと氏の漫画で知ったのですが、
シナリオの長さから、ついに凛ルートまでしかプレイしきりませんでした。
(反則とは知りつつネタバレは見ていたので一応全ルートの情報は知っていますが)
あの燃えたり萌えたり驚愕したりの連続は、
「ノベルゲー? へっ、ノベルなんかライトノベルで読めばいいじゃねえか」
なんて斜に構えてエロゲしかやらなかった私の(ダメな)固定観念を解除させたものです。
Fateはまさに売れるべくして売れたゲームでした。

そしてZeroのライターである虚淵玄氏。ゲームメーカー・ニトロプラスの
シナリオライターらしいのですが、残念ながらニトロプラスというメーカー自体が初耳だった私。
文章自体はとても巧く、また奈須きのこ氏の、
人を選ぶとまではいかないものの若干クセの見える文章とは違って
読むのにそこまでエネルギーを使わないタイプの作家さんでした。
Zeroは登場人物たちの年齢も相まってか、燃え要素を削り、代わりに
冷酷な殺し合いや聖杯戦争の「戦争」という面を押し出したようなつくりになっています。

面白かったのが、stay nightとは全く対照的なキャラクター。
衛宮士郎と義父である切嗣、遠坂凛と実父である時臣、
間桐慎二と叔父である雁夜、五次聖杯戦争とは正反対のサーヴァントたち。
特にstay nightで太もも麗しい美女だったライダーさんが
こともあろうに豪快なおっさんになってたのにはギャップに悶えた人も多かったはず。
少なくとも私はライダーの名前が出てくるたびに噴きました。

意外な登場だったのは間桐雁夜。
このような人間が桜の人生の中途に存在していたというだけでもひとつの救いでした。
間桐の家はダメ人間ばかりじゃなかったのか……。
なまじstay nightで、目的も果たさず消えることが確定しており、
桜も陰惨な運命を送っていたため、一読者としては余計な肩入れをしてしまいます。

ひとつ、ゲームとライトノベルという媒体の差か、はたまたライターの差か、
いちいちと増えていく設定とその説明がなんとなく気になりました。
もちろん私は原作信者ではないですし、おそらく奈須氏の設定と
すり合わせて書いているのでしょうが、どいつもこいつも強い理由が
「サーヴァントの特性だから」になりそうで。

蛇足ですが、Zero中一番可愛かったのはアイリスフィールだと思います。
危うく人妻に目覚めそうになりました。
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by esther21 | 2007-08-08 22:02 | 感想  

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