最初の贈り物


火曜日に隔週の妊婦検診。
学校があったので、さすがに昨日の検診は付いていけませんでしたが、
どうやら母の腹の子供がようやく2000gを越えたようです。
とりあえず、これで生まれても低体重くらいで済みそうだなあ。よかったよかった。

待ちに待った弟もいよいよ33週に突入。
実はすでに名前も決まっています。




留守がちで、時々すっとん狂な発言をするサム(義父)ですが、
我が家ではこれでも意外と実権を握っていたりするので、
「私の子供はパキスタンの名前にする」 と彼が主張すれば誰も止められません。
ならば、この子はパキスタンの名前にしよう、何がいいかな、と考えましたが、
これがなかなか難しい。

というのも、どうも向こうの名前は、ある程度決まった中から選ぶようなのです。
ほとんど、コーランや歴史上の有名人物からの名前。
日本の名前のように、何かから取ってきたり、むりやり当てることは出来ません。
もちろん、最近の日本の風潮である、誰もが首をかしげるおかしな名前はご法度だという。
(といいつつ、サムの本名も向こうじゃ珍しいようですが)

しかしサムは、パキスタンの名前にする、と進行方向を決定しただけで、
「名前なんて生まれてから決めればいい」と悠長にしています。
こっちは14日以内に出生届を出さないといけないんだぞー。
下手かいてNICUとかに入れられちゃったりすると、健康保険の関係で
即日出さなくちゃいけなかったりする事態になるんだぞー。

「女の子はサリナちゃん(知り合いの女の子)みたいに、
 日本語の感覚でさっさとつけられるから。
 とりあえず男の子の名前を考えよう」

頼りないサムの代わりに、母の鶴の一声で、男の子の名前を先に決めようということに。
それからは、とにかく母子で悩む悩む。
そういうサイトから、鬼のような数の名前の羅列を印刷してきて、
あれはダメ、これは日本で暮らすのに可哀想、それは呼びにくい……。

「なあ、この『ノア』、結構よくない?」
「お、いいねえ」

この名なら日本人にも呼びやすいし、純粋な日本人でも稀ながらいるし、と
私が指差した「ノア」に、母も賛成しました。
そして、さあノアか、と決まりかけて3日、ふたりで正座してサムに相談してみたところ、

「『ノア』はいけません」

当然、何故ー!?とブーイングの嵐。

「まず、『Noah』 は 『ノア』 とは読みません。『ヌー』って読むんです」
「Σ マジですか!?」
「そうです。そして『Noah』は女の子の名前です。だからダメです。
 ○○(母)が二番目に出した『ナディア』って名前、
 これも女の子の名前だから、男の子につけるならダメです」

このサムの一言で、頭をつき合わせて決めた名前候補は白紙にかえりました。
折りしも男性名ばかり考えていたせいか、その直後の妊婦検診で、
胎児は男の子「らしい」という結果。

「別にサムがこの名前はダメって言っても、
 女の子だったら別に悩まなくてもつけられるよねー」

と余裕見せてた私達も、いよいよ本腰入れて男性名を考えなくてはいけなくなりました。

とはいえ、こんなに少ない名前の中で、気に入る名前なんてなかなか出てきません。
気に入ったものはすでに切り捨てられているのです。
どうしよう、どうしようと、紙を相手に悶々と悩んでいたところ、
ある日珍しく、早くに帰宅してきたサムが、リビングの扉を開けるなり、あっさり言いました。

「ねえ、子供の名前、『サラ』でどう?」

うん、それなら、縮めれば日本人でも呼びやすい。
パキスタンでも通用するし、響きも悪くない。
賛成3の反対0で、子供の名前は「サラ」に決まりました。
(本当はもう少し長い名前なのですが)

そんな話が今年の6月ごろの話。
決定してからはあっという間にこの名前が定着して、
いつの頃からか「さーくん」と呼ばれるようになり、
既にいつ生まれても書類関係、心の準備、共にOK!というところまで来ています。
予定日は10月16日。
母の言によると、お腹が頻繁に張るので、早く生まれてくるんじゃないか? と。

それならそれでいいから、早く生まれてこないだろうか。

……いや、一気に慌しくなるので、まだ生まれてきてほしくないような。

自分には、赤ん坊のいる生活なんて想像もつかないけど、やっぱり大変なのだろうか。

でも、やっぱり、早く姿を見せてほしいなあ。

さーくん、やっぱり早く生まれて来るんだぞw

サムもたまに腹をなでなでしています。とてもほほえましい光景。
生まれてきたらこんなことも懐かしくなるんだろうなあ……。

ラマダン中に生まれてきたら、
 名前、ラマダンに変えようか?(ニヤニヤ)」

Σ(´Д`;)!?

「ちょっとぉサム、やめてよ!
 もう『さーくん』で定着しとるんやから!!」
「な、サムちゃん、それだけはやめよう……な?_| ̄|○」

出生後、本当に「さーくん」になるのかは、サムのみぞ知る。
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by esther21 | 2007-08-29 20:27 | 家族  

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