命がけの挑戦


学園祭2日目。
自宅が同方向で、いつも最後まで残る、私、カコ先輩、生徒会長の3人で下校するところ。

「「「 あ 」」」

門のそばに、発砲スチロールのトレイに乗せられ捨ておかれた
歪な形のベビーカステラを発見しました。

ベビーカステラの販売は3日目なので、
きっと試食中なにげなく置き、そのまま忘れ去ってしまったのでしょう。

「ふむ……」
「ベビーカステラ、ですね」
「だね」
青酸カリでも入ってるかもしれませんよw
「食べる?w」
「そうすると命がけの挑戦になりますねーw」
「まったく、食べ物をこんなところに放置するなんて……」

「雨宮さん」
「?
 なんでしょう会長」


さーいしょーはグッ!

「!?
 ジャーンケーン……」




ぐー

ちょき

ものの見事に負けました。

「あ゙――っ!?」
「ふっ、まだまだ甘いね雨宮さん(´ー`)」
「むぅ……」

見た目は大丈夫だと思うけど……このベビーカステラ、結構長く放置されてそうだなあ。
なにしろもう19:00だし……校内に誰もいないし……危なそうだよなあ……
とはいえ、ここで逃げては男がすたります。

「く……っ!!」

いたしかた……、あるまい!

勇気一発、口の中にほうりこみます!

「ちょっと! 雨宮さん! なにやってるの!!」
「もひゅもひゅ」
「『もひゅもひゅ』じゃない! 吐け! 吐き出せ!
 食中毒になったらどうする!!」
「ごくん」
「あー、もう! なんで飲み込むのーっ!!
 ちょっと、先輩!!」
「んー?(´ー`)」
「後輩になにやらせてるんですか!!」
「いやぁ、まさか本気でするとは……」
「男に二言はありませぬ!(ぐっ」
「その心意気やよし!(ぐっ」
「コラ――ッ!!」

ちなみに腹のほうは無事でした。


学園祭3日目。
大騒ぎもひとしきり終わり、
相談室(兼用生徒会室)でまったり余韻を味わっていたところ、

「あ、柿ピーがこんなところに」
「あー、それ昨日ババ君(生徒会役員)が持ってきたやつだねー」

湿気た柿ピーが一粒、机の上に放置されていたのが発見されました。
それは昨日、あんまりにも疲れた役員の慰めに、
ババ先輩が大袋で持っていた柿ピーを皆に分け与えたものです。

「どうしてこんなところに……」
「あーあー、絶対危ないですよ、ほこりとかかぶってるでしょうに」

「雨宮さん」
「もももももしかしてその笑顔はーっ!?」

「さーいしょーはグッ、じゃーんけーん」

ぐー


ちょき

「あ゙――っ!?」

「あっはっはっは!!
 こいつまた負けてやんの、しかも同じ負け方――!!」

「く……っ!」

とはいえ、ここで食べなくては男が(ry
仕方がありません。

勇気一発! パクリ!

「もふもふ……
 ほこりの味がしますな('_`)」

「こらっ、雨宮さん、またそんなことっ!!」
「おー、いくねえ」
「まさか本当にやるとはねえ……」
「はっはっはっ(´ー`)」

「せぇぇぇぇぇんんんぱぁぁぁぁぁいいいい……」

「カコさん、怖いよ(´ー`)」
「怖くて結構! 雨宮さんは病気なんですよ!? (厳密にはちょっと違う)
 これでまた学校に来られなくなったらどうするつもりですか――っ!!」
「ふむ、湿気た柿ピーとはまずいものですな」
「アホタレ――ッ!!」

その後、カコ先輩に首が折れるかと思うほどぶったたかれまくりました。
もちろん腹のほうは無事でした。
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by esther21 | 2007-09-08 12:49 | 学校  

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