宇宙外生命体


友人・モノ。
こちらでも書いたようにかなり個性の強い、私の友人。

そんなモノさんが、我が街へと遊びに来ました。

一ヶ月ぶりの再会。
会ってすぐ、なんもないところにわざわざご足労を、なんてモノを労ったとき、
モノはこう言って、こんこんと私に説教を始めました。






「いずみちゃんは本当の田舎を知らない」

(;´Д`)

「あのね、こんなに大きな駅があって、コンビニがあって、
 車線が3本あるような場所は田舎とは言えない。
 ほら、道にも雑草が生えてない。植えてある植物だけなんて寂しすぎ」

モ……モノ?

「あのねえ、私の地元に一回来てみるとよろしいよ。街灯2本しかないよ。
 Sちゃん(モノと同郷)と話すときなんかね、信号があるか無いかで競うよ。
 まったく、こんなに都会に住んでるのに、いずみちゃんは本当に(ry」

モノの地元に行ったことはないのですが、
どうやらかなりの田舎である様子。
しかしなあ、モノよ。
久々に会って語る話題が田舎論って……。

「北海道の子に
 『うわぁ!江戸時代みたーい!!』って言われたからね。
 あれはちょっと屈辱だったね。
 でも実際、誰がどこ出かけてもすぐ情報網でキャッチされるしね。
 リアル雛見沢村に近いよ。本当」

すげえなあ……
それじゃあモノ一家は、変態どもが夢のあとの変態一家として、
北条家よろしく後ろ指をさされてるんだろうなあ……。

「違うって!
 あのね、変態と変人の間には深い溝というか、隔たりがあると思うわけ」
「うんうん。それは自分も思うよ」
「でしょ? クラスの子に言っても誰も理解してくれなかったんだー。
 さすがはいずみちゃん。この概念を理解してくれる」
「確かに、一般人と変人の境界線あたりにいる自分から見れば、モノははるか遠くに見えるよ。
 変態領域の向こう側にいすぎて」

「Σ 違うって! 私はまだ変人のほうがいいよ!
 人でいたいよ!」
「 無 理 」

お 前 は 変 態 だ 。

今さら人ぶるんじゃねえ! 無理なもんは無理なんだ!
人間、時にはあきらめることも重要だぞ!!

……あれ?

そんな宇宙外生命体のモノさんですから、
お約束通りカラオケに行っても、すごいことになってしまいます。

しょっぱなっから「ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅあっと」をイン! マイクガッ!

「さあいずみちゃん、おおいに歌え!」

無理だろ!

どう考えても滑りに滑った後、
お互いに、相手に歌ってほしい電波及びアニソンを入れるわ入れるわ。
履歴を見たらカオスなことになっていたと思います。多分。

そして私が入力したKOTOKOの「きゅるるんKissでジャンボ♪♪」(電波)を
モノがノリノリでアニ声を駆使し歌っているところへ、

ガチャ

身に覚えのない店員さんが、身に覚えのないフライドポテトを持って入室してきやがりました。

「すみません、ご注文の品でーす」

p(゚Д゚ )……!!

(;´Д`)……

「「 …… 」」

場が、硬直。

無常にも流れ続ける電波。
マイク持ったまま動けなくなってるモノ。
スタンダップして合いの手を入れていたため同じく動けない自分。

「そ、それは……うちではないのですが……」

合いの手だけだった自分がかろうじて解凍し、説明をしたので
申し訳ありませんと去っていきましたが、俺たちのプライドはもう返ってこない。

「しくしくしくしく……」
「な、泣くな友よ……」
「こんなの呪いだ……」

でも、その後なにごともなかったかのように歌いきるおぬしはやはり変態。

モノは高い声の伸びが美しく、自分は低い声が出やすいので、
お互いに「歌いたいけど歌えない」って曲をバンバン入れてました。
アクエリオンとか入れて
「鳥肌立つほどうめえww」とかやってた自分も自分ですが、
モノのほうだって、年頃の小娘にBUMP OF CHICKENはないと思うんだ。
さすがに低すぎ低すぎ。
あとな、こっちが「男なんてララララ 信じないほうがいい~♪」って歌ってるときに

「本当に、世の女の子たちに言ってやりたいぜ。
 そしたら世の中の女の子全部俺のもの

とか危険思想を発するのもいけないと思うんだ、自分は。
ちゃんと本命いるんだろ?(´ー`)
(相手はもちろん幼なじみの女の子)

4時間こもれば全て歌いきったかというと全然そうでもなく、
「まだまだ余裕。3時間はいけたねー」とか話してました。
いや、ふたりカラオケでここまで持つのはすごいです。

そして帰る時間になって、しんみりし始めたころの究極の一撃。

「あ、サムに会うの忘れてた!( ゚Д゚)」

え?サム?(;´Д`)

「パキスターン! ちくしょー、くやしー!!」
「(;´Д`)
 ……別に今度来た時だって、いつだって見れるぜ?」

「次来るのいつになるか分からないしさー。
 悔しいなー悔しいなー」

最後は車中でモノ母になだめられて帰っていきました。
つくづく彼女は宇宙外生命体だと思います。

多分な、容姿はパキスタン人、生活様式は日本人のサムより、
モノさんのほうが数倍珍しいと思うぜ?
だって、宇宙の外だし。
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by esther21 | 2007-09-25 17:42 | 日記  

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