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執念の下準備(戦国風味)


10日にモノが泊まりにやってくる!
モノが! モノが自宅に! モノモノ! ホンモノ!!

……というわけで、土日はモノが我が家にやってきます。

事の始まりは、中学校時代からの友人・モノとメッセで遊びに行く相談をしていたこと。
10日に遊ぶ予定だったのですが、どう頑張ってもスケジュールが厳しくなる。
我らだって人の子。遠方の友人と久々に会えば、遊びたい暴れたい
しかし、モノの自宅は遥か先。山の向こう。というか山。
(一応うちの市は山に囲まれた盆地)

日が短くなってもならなくても真っ暗であろうその時間に、
モノの両親に迎えに来てもらうのは、なんとなく気が引けます。
大体、車の中でお説教を食らうモノの姿なんて想像したくもありません。

かと言って、モノとはいえ女の子を一人電車で帰すのは論外。
駅からモノ自宅まではやっぱり車がいるようですし、何より夜道は危険。
最近女性が強盗殺人に逢うことも頻発してますし。

そこで自分は考えた。

「早く帰せなければ、泊まらせればいいじゃない」

ばい、マリー・アントワネット



早速、母に交渉してみました。

「え? モノちゃんが泊まりに来る?」
「いや、10日が遅くなりそうだからさ。
 あの子、家遠いだろ? どうせなら泊まって遊びに行けたらいいんじゃないかなーって」


すると、母の目がキラリ。

「布団ないよ?w」
「自分の布団を差し出す。そのマットレス貸してくれw
 モノなら泊まりに来てもええであろう?」

「そりゃあもちろん、うちは大歓迎だわさーw」

母はこのモノ(と同級生のコトコ先生)が大のお気に入りなのでした。
モノは元々大人受けするおおらか優等生タイプ。その上、面倒見がいい。
この「面倒見がいい」というところが、
「あんたはええ友達に恵まれたね。
 しっかりしとるし、あんたのお世話も色々焼いてくれるし、あんなにええ子はおらんね、うん」

なんて、ベタ褒めするほど母のお気に召したようで。

大手門・雨宮母、無事陥落。

「ハハは楽勝でOK出したぞ、モノよ。
 さあ、いつでもうちに泊まりに来るんだ!」


最近のモノとの会話はおおよそメッセンジャー。
2人ともタイプスピードはそれなりなので、リアルタイムにやり取り出来ます。

「でもな……」

私の晴れ晴れしい戦果報告に対し、大将、なんだか口ごもりぎみです。
どうしたどうした。

「赤ちゃんがいる家庭にお邪魔するっていうのは、なんか……」

どうやらモノは、生後1ヶ月になる弟のことを指しているようです。
……そこまで優等生にならなくてもいいんだ、モノよ(;´Д`)
少しは年相応に弾けるんだ!
(と、年相応に弾けて施設脱走回数3回の自分)

「泣き声にモノが耐えられるなら、うちは大丈夫だぜー」
「うん、私はいいんだが、いずみちゃんの家が……」
「うちなんて大丈夫だって(;´Д`)」
「しかし……」

これは私だけでは埒があかないので、母に尋ねてみることに。

「おかん、サラが居っても、モノが泊まりに来ることはかまへん(構わない)やろ?」
「当たり前やんw 何言っとんのw
 それよりもお母さん、モノちゃんがさーくんの泣き声で嫌になったりせーへんか心配やわ」

「そこはええんやと。
 それよりもうちは大丈夫かって」

「あら、そうなん? うちは全然構わへんのに。
 ほんま、モノちゃん、ええ子やなぁ(*´ー`)」


意図せずモノ株さらに急上昇。

我ら親子の会話は色んな方言のチャンポンで、
文章にするとかなり見苦しいですが、お察しください。
ここで完璧に母は我らの味方に。そしてモノも。

「ハハも俺も気にしてないぜw
 サムちゃんも泊まりに来ることに関しては何も言わん。
 むしろ、あちらの文化からしてみたら大歓迎ムードだろうなあ。
 気にしてるのはお前さんだけだw」

「そうか? それなら……」

二の丸・モノ、無事陥落。

ようし、これで落城か。無事モノは泊まりに来られるのか。

「しかし……
 うちの親がな、友達が泊まりに来ることに関しては易しいんだが、
 私が泊まりに行くとなると厳しいんだ……」


しまった! 大殿の存在を忘れてた!!(つД`)

モノさんは実家で生活、かつレズとはいえオンナノコですから、
両親の承諾がいるのも当然の話なのでした。
とはいえ、こればっかりはモノの家の問題。自分にはどうしようもないのでした。

「とりあえず、粘ってみるぜ……」

そして宣言通り、いや、それ以上に、粘りに粘るモノ。
彼女は頑張った。かなり頑張った。

事態は数日間、膠着状態に陥りました。

この本丸さえ陥とせば……!

そして昨日。

「やっぱり、さーくん(弟)がいるっていうのがネックなんだぜ……orz」
「うわぁ、親さんもやはりそこを気にするか('A`)」

似たもの親子ですね……って、そんなことは置いておいても。

非常に弱気なモノ。
もう本当に泊まりには行けないのか……そんな空気すら感じられます。
子供の問題は、いくら雨宮一家が気にしていないと言っても多分無駄なのでした。

どうする? どうなる?
このままモノを泊まらせなければ、それで万事解決かもしれない。
モノも、親は門限に関して比較的寛容だと言っているし。

しかし、遅くなりすぎて叱られないとも限らない。
遊びにいく場所に近い雨宮の自宅ならともかく、
モノの家につく頃にはかなり遅くなっているだろう。
あり得ないかもしれないが、日付を越える可能性だって、ないとは言えない。
大体、泊りがけで遊びに来たほうが楽しいじゃないか。色々と。

かと言って、モノの口から「雨宮は気にしてないですよ」と言ったって聞くわけがない。
私の口から言ったって「でも、ご両親は……」と言われるだろう。
それなら……それなら……!

「よし」
「?」
親は親同士で解決してもらおう
「まじか!?」
「マジも大マジだ。
 ちょっと待ってろ。当たって砕けるかもしれんが、母に交渉してみる」


向こうの大殿には、我が御家の殿を連れて行けば、非礼になんかならんのですよ。
私は土下座に近い三つ指の体制で、我が家の殿こと雨宮母に申し出ました。

「ハハよ、実は、かくかくじかじかでな……
 向こうの親さんも、子供がいることを気にしているらしいんだ」

「あらららら」
「子供が何を言っても聞き入れてはもらえない……
 でも、女の子を一人、遅く帰すのはあまりに忍びない!
 しかし、我らの実家は遠すぎる! 我々だって遊びたい!」

「まあ、そうだわな」
「そこでだ……ハハよ。
 ひとつ、お願いがござる」

「遠回しすぎる、用件を早く言えw」
「サーセンw
 ……そこで、モノ母に、『うちは気にしてないですよーw』という電話を
 一本入れて頂きたいんだ」

「なんだ、そんなことかw
 いいよ、取り次いでもらえれば」


キタコレ! 俗にいうktkr!!

「モノ! いいらしいぞ!」
「まじかw
 うん、うちも電話はいいらしいぞ」


そしてモノ家の大殿様と、我が家の殿との一大決戦。

ゆくえが心配で、私は一所懸命そばにはりついておったのですが、

「ああ、すみません、うちのがご無理を言ったらしくてw」

「いいえ、うちはぜんっぜん構わないんです。
 むしろモノちゃんが気にしないか心配なくらいで……」


「うちの子も最近塞ぎがちなんでね、ええ。
 モノちゃんが来てくれたらうちも嬉しいんですよー」


なんだかいい感じの流れ、か……?

「本当に、モノちゃんっていい子ですよねぇ。
 ええ、うちの子がいつもお世話になって、本当にありがたいですー。
 それに、この間遊びに来てくれたときも、お腹なでてくれたりなんかして……
 私もね、モノちゃんが遊びに来てくれたら嬉しいんですよー」


Σ 途中からベタ褒め雑談に切り替わってるぞ!(;´Д`)
場が和んできたようなところで、受話器を唐突に渡され、

「多分大丈夫そうだよ」

関が原の戦いにも似た一大決戦。
あっけなく勝利……。

こんなにスムーズに行くなら、さっさと親同士の会話に持っていけばよかったなあorz
モノ、粘ってくれたのに、すまない……君の犠牲は色々と無駄にしない……。
母から渡されたつながっているだろう受話器を、ガチャリと切るわけにはいかず、
どうするかはかりかね、とりあえず話しかけてみると。

「もしもし……」
「もしもし……?」

モノの声。

あ、なーんだ。モノか。だからハハが受話器を渡したんだな。
そりゃあ、いくら「お気に」とはいえ、モノと母が喋っても詮無いもんな。

「もしもし? モノ?」
「あ、いずみちゃん?
 モノと代わったほうがいいです? 代わりますねー」


大殿様やった……_| ̄|○ili|i

見た目が瓜二つなのは知っていた……。けれど、まさか声までそっくりとは……。
なんであんなに似てるんだよ! うわあああん!!orz

我々は既にメッセというパイプラインでつながっているので、
代わってもらった電話もそこそこに切り、

「なんかOKらしいぜー。ありがとー!」
「そうか、それはとてもよかった(つー`)」

本丸、無事陥落。
同時に僕ちゃんのささやかなプライドも陥落……orz

こうして、無事、なにごともなければ、
モノが我が家に泊まりに来ることになったのでした。
お互い、長く、険しい道のりでした……。

同じ施設で同じ屋根の下住んでいたとは言え、
モノとは住んでいたブロックが違ったので、今回が初お泊り会になるのでした。
ktkr!wktk!!
貞操に気をつけねば……

そういや、人が泊まりに来るには、この家、かなり汚すぎるんですが、
そろそろ掃除に手をつけないとヤバいよなあ、なんて思ってたりもします。
なんてったってもう水曜日だし。
家を掃除するのも、下準備の楽しみ、か?
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by esther21 | 2007-11-07 21:40 | 日記  

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