サノ先輩の家庭の事情


数日前、久々に生徒会に行ったら、
なんとサノ先輩のぶっといまゆ毛が細くなっていました。

「(;´Д`)
 ……先輩……グレたんっすか……?」

「いやいやw これはだな、いずみん……」
「なんてかわいそうなサノ(ノー`)」
「そうそう、グレることなかったのにね(ノー`)」
「やっぱり……先輩、いろいろ悩んでたんっすね……
 僕らに少しくらい相談してくれてもよかったのに……
 ウッ……すみません、つい涙が…・・・w」

「いやいやいやいやいやw
 これは試合のための気合入れという奴でだね……」

訳が分からんぞ、先輩。

そう言うからには、ちゃんと毛抜きで一本一本抜いたんでしょうな。
厚化粧女性もびっくりの細さに変身してますが。
というか……

「……先輩、悪人面ですよ」
「うるさいわボケ!!」

スポーツマンなのに非部活系雨宮を殴るとはこれいかに。




そんな(悪人面の)サノ先輩にも家庭の事情があるらしい。

「いやさ、この間、帰省したんだけどさー……(寮暮らし)
 家の空気が重くてやりきれんorz」

なんでも二個下の妹ちゃんが今まさに受験の季節だとか、そうでないとか。
ああ、そうか、先輩の二個下といえば私の一個下、
つまり……受験だよなあ(;´Д`)

「またそれはどうして?
 学力が絶望的とか?うちの学校は75%それでしたけど
 一応皆無事に進学してましたよ?(不登校学校出身)
 選ばなかったら余裕じゃないすか?」

「いや……学力の問題じゃなくてさ……」
「?」
「推薦がねえ、来てるのよ」

なんでも。
一家がバスケなサノ先輩。おとーさんもおかーさんもみんなバスケット。
お父さんがどこかのバスケ部の監督をしてるとか。

「おお、すごいじゃないすか。
 ……ん?」

「?」
「サノ先輩、柔道部ですよね?
 反抗期で、ついうっかり柔道に転向しちゃったんすか?w」

「いやいやいやw バスケよりも柔道のほうが向いてたんだってww」
「……ホンマか?w」

閑話休題。
反抗期のサノ先輩はともかく、バスケとバスケのDNAから生まれた妹ちゃんも、
やはりバスケ部の有力部員だとか。

「それでね、3校からお呼びがかかってたのよ」
「Σ 3校!?
 すげえうらやましい話じゃないっすか!
 なんでそれで家の空気が重いんですか?」

「いやね、それがこの間帰省したら5校に増えててさ。しかも県内バスケ5校。
 でも、実際に現実味あるのがやっぱり3校なのよ」
「あうあうあう(;´Д`)
 なんという……めちゃめちゃ有力選手じゃないすか、妹ちゃんorz」

「ところがね、上から一校目は頭もいいから、とても行けそうにないわけで……。
 二校目が妹の行きたいところらしいんだけど親が反対してて……。
 三校目が家からちょっと遠くて寮暮らしになるから除外で……」
「ふむ」
「親もなまじっかバスケが分かるだけに、
 『お前の実力じゃベンチ入りもままならん!』とか言ってるわけよ。
 俺、家で休めない上に、スネて部屋に行った妹を
 『おい、お兄ちゃん、ちょっとお前も説得して来い』とか言われてね」
「行ったんすか?w」
「ええはいそりゃもう行きましたよ。
 『おーい』って声かけて扉開けたら、妹めっちゃキレてて、すっごい睨まれてね、
 俺もうガクガクプルプルして『すんませんでした……』って扉閉めちゃったよw」
「貴様それでもスポーツマンかwww」

なるほど、確かに家の空気が重いわけです。
しかし、「行ける学校あるのかな」レベルだった私から見れば、
なんとまあ贅沢な悩みであることか。
県下5校からお声がかかってるなんて凄い話じゃないっすかw

「どうせなら兄妹揃ってうちの学校に来ればいいのにw
 この間見せてもらった妹ちゃんの写真はかなり可愛かったっすよ。
 あんな後輩いたらお持ち帰りですよ、テイクアウトっすよ」

「そうかなあ(;´Д`)
 いや、その前にうちの学校はスポーツ強いけど、バスケ部ショボショボやんw
 寮暮らししないといかんし、絶対来んよ、あいつは」
「おや、野球部と剣道部と柔道部が
 もの凄いことになってるので、ついバスケ部も燃えてるものと……。
 なんだ、来ないのか……チッ」

「『チッ』てなんだw
 まあそれはともかく、ちょっと悔しいと思わん?5校ですよ5校。
 俺なんか2校。2校だよいずみん。妹に負けたよ」

……ん?
待て。今、引っかかること言われなかったか?

「え? 先輩、推薦で来たんっすか?(;´Д`)」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「聞いてないっすよw
 うちの校からスポーツでお呼びがかかるって、それってすごいことじゃ……
 いや、そもそも他からもお呼びがかかってたんですか!?」

「うん。うちが県下一位だろ? で、二位の学校からも推薦来た」
「う、うちの学校って柔道部県一位やったんや……(;´Д`)」
「いやね、うちの学校に来ませんかーって、
 この学校から中学校に先生来てさw はっはっはっはw」
「_| ̄|○ili|i
 うちの学校なんか……俺と某レズの友人なんか……
 先生がこの学校に頼みに行きましたけどっ


そう、あれは忘れもしない一年前の話。
学年主任と担任が、揃って普通科を志望している生徒の志望校に行き、
「施設で、不登校ばかりで、おまけに新設の学校ですが、
 なにとぞ本人の学力を見て判断してやってください、お願いします」
と異例の「頭下げ回り」に行ったのでした。

この学校に上がってからも、ある先生に声をかけられ、
「君、雨宮さんだろ?
 うんうん、俺があの時GOサインを出したから、推薦入試が受けられたんだよ。
 俺、渉外部だったんだけど、主任の先生が聞きにきたからよく覚えてるよ。
 雨宮さんにとって俺は恩人ってことかなーwはっはっはw」
などと声をかけられるなど、未だに後を引いて言われているお話です(;´Д`)

先輩→学校の先生が頼みに「来た」(しかも一位と二位の学校から推薦がきた)
雨宮→学校に先生が頼みに「行った」(しかも一回とはいえ補導歴もあって結構スレスレだった)

……なんだろう、この負けた気分はorz

「スポーツバカに負けた、スポーツバカに負けた、
 ぐああああっ!」

「何地団駄踏んでるのw
 っていうか、スポーツバカってお前、スポーツの良さを知らないだろう!?
 スポーツは身体を鍛え、心をさわやかにしてくれるんだぞ!?
 これだから全くひきこもりは……」
「うるせえ、サノ先輩のそういうところを
 世間一般ではスポーツバカと呼称するんだろうが、この悪人面!!」

「(ノД`)グスン」
「泣け!わめけ!
 チクショーうわああああん!!」


あああ、マユゲナシーだの寮生活の男やもめだの、三重にゴツい現地夫がいるだの、
散々バカにしてきたツケがこれか。
実はスポーツにおいては地味にエリート(?)だったっていうあれか。
そうか、スポーツ科じゃない、この人は普通科だと思っていたのが運の尽きだったのか?
普通に強いんじゃないか以前から強かったんじゃないかあははははは。

正直、私が泣きたいです(ノД`)グスン
どんなにキレても手は出さないでおこう、負けるからorz
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by esther21 | 2007-12-14 23:34 | 学校  

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