チーン


昨日は、そりゃもう屋敷中に響き渡るような大喧嘩を母とやらかして、
そのまま過換気でダウンいたしました。

理由は非常に些細なことなのですが、同時に不可解。
多分、いろんな疲れを私にぶつけてきただけ。
しかし、声を聞いたサムが駆けつけて過換気の私を介抱していると、

「いいよね、お前は過呼吸起こせばいいんだもんね」

……って、誰のおかげでこんな病気抱えることになったと思ってんだ!
ああもう、こんなことがあるから、私は施設に行かなくちゃいけなかったり、
入院しなくちゃいけないんだよな……。
父親に生活能力があったら、とっくに父親のほうに行ってるのに。

あ、こんなこと言うとアレなので義父のフォローをしておきますが、
母のこの発言が出てすぐに、サムは

「いいからあなたは黙りなさい!」

と一喝してくれました。
ありがとうサム……私のまともな親はサムだけだよ……。

さて、今日はお祭りだったそうです。




サムからは「今日は田舎に行く」と言われ、
面倒見がよすぎて、既に雨宮一家の御用聞き係と化しているナフィサからは

「We are going to vilage(今日はヴィレッジに行くよ)」

と聞かされていたので、
なるほど、サムは「ヴィレッジ」を田舎と訳したんだな、と思っていたら……

立派に「村」でした。

Σ サムちゃん!? 田舎って田舎のことじゃねえのか!?
車で30分強の場所にある、ちょっとした親戚のいっぱいいる村を
サムちゃんの語彙では「田舎」というのか!?

それにしてもサムちゃんの親戚の数といったら。
今日会っただけでも30人以上はいたのではないでしょうか。
こんなのたった一部だと申すのだから恐れ入ります。

明らかにのっぺり東洋人顔の我ら姉弟は、
その親戚の中でもかなり浮いていました。
自分で言うのもなんですが、ちょっと注目されていました。
私やサラのことについて、親戚一同集まって色々喋っていたようですが、
ウルドゥー語もパンジャビー語も聞き取れないので内容まではわからず。
な、なにを言われていたんだろう……。

ちなみにお祭り、終わってみた今でも
何を祝うお祭りだったのかさっぱり不明でしたが、
祭りのはじめに、たくましいパキスタン人の男どもが、
生きているヤギを3頭引っ張ってきて……というのは
よーくよーく見えたの見えたので、
「ああ、これはあかん……」と、猛烈な危機感を覚え、
そばにいたナフィサに、必死なボディランゲージを駆使しまくって、
リストラのアレのポーズで、「チーン?」と聞いてみたら、

「Yeah,Yeah. 『チーン』(そうそう、ここで殺すんだよ)」

とナフィサが笑いながら答えました。
やっぱりこのヤギ、殺すんだ……!

パキスタン人には悪いかもしれませんが、
正直、私たちはそういうものに対する耐性が全くありません。
そして、殺すからには必ずごはんとして出てくるはず……。
無理無理、そんなの見たらもう食べられないって!!

「Nooooooo,I never wacth 『チーン』!
 (いやだあああ、ヤギさん血がプシューなんて死んでも見るもんか!)」


と半泣きでナフィサに訴えたら、
優しいナフィサは周囲の親戚に説明してくれ、
そのまま別室に押し込まれて、
おばさんたちの井戸端会議(in パンジャビー)の
すみっこで座っているうちに「チーン」は終わってしまいました。

そして、やはり昼ごはんに出てきたのは、
さばきたてのヤギさんのカレー……。
ああ、合掌。
ちょっと臭いけど、お前らの命はちゃんといただいたよ……。

ところで、この「I never watch 『チーン』!」は、
サムの弟・ルークを始めとした、いろんな人に聞かれてしまっており、
昼ごはんの後もいろんなところで、「チーン!」とからかわれました。
もちろん、あの首切りポーズも交えて。
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by esther21 | 2007-12-21 20:20 | 日記  

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